絶対合格メソッドの想い

はじめに

10年前に、社会福祉士の国家試験を受けて、晴れて社会福祉士となりました。5年前には精神保健福祉士にも合格しました、当時は、児童自立支援施設で専門員として、働きながらの受験で、空いている時間を見つけては、必死に勉強したことを思い出します。朝と夜しか勉強ができなかったので、実質勉強にできた時間は半年間、一日4時間くらいでした。漠然と、過去問や一問一答をしていましたが、実際の試験問題には全く歯が立たず、どうしたらいいのかと頭を悩ませていました。

 ただ、そこで過去問のある法則というか、大切なことに気がついて、勉強方法をガラッと変えて勉強するようになりました。そこからは、1つ1つの単語や意味を理解し、記憶するという単純な勉強でしたが、しっかりと実践力を身につけて、模試でも合格点に届くようになりました。そんな勉強方法をみなさんにご紹介いたします。

その前に。

私は児童福祉施設で働く指導員です。皆様、知っていましたか?児童福祉分野で社会福祉士を取得しているのは、全体の20%程度なのです、多くの社会福祉士は高齢の分野で活躍をされています。やはり、児童福祉の主戦力は「保育士」です。なので、社会福祉士がとても少ないのが現状です。私の職場でも指導員80名いても取得者は6名です。

 

 児童福祉分野も時代が変わる中で、家族の様相、地域、学校、医療を含めて、多重的な生きずらさ持つ児童や家庭が増えてきました。従来通りの、ケアワークだけでは、とても問題が解決できないくらい、ソーシャルな問題が山積みになっています。もちろん、そこでは地域との連携、医療との連携など、多職種連携が必須になってきます。また、リッチモンドの「社会診断」などなど、先人の知恵をしっかり活用しながらの支援が必要不可欠にもなっています。

 

 私は、今後の児童福祉を考えるときに、今まで以上にソーシャルワークの視点を持った児童指導員や保育士が必要だと考えています。まさに、保育士の必修科目にソーシャルワークが入ったこともその裏付けではないでしょうか。まさに、これからソーシャルワークの時代がやってきます。児童福祉分野にも多くの社会福祉士・精神保健福祉士が誕生してほしい。それが現場からの願いです。

社会福祉学を学んでない人は。

なので、社会福祉が歩んだ物語を知ることが第一になると思います。ぜひ、読んでみてください。
私も専門は社会学で教職でしたので、社会福祉学については、全く知識がありませんでした。その上、いきなり過去問とか一問一答などやったので、知識が何も結びついていきませんでした。
おすすめなのは、最新の社会福祉概論などの本を1冊読むという方法です。社会福祉も時代により、その様相を変えてきています。私の時には「社会的包摂」がメインテーマでそこに向かうまでの道のりや法律のでき方などを本を読んで知りました。概論がわかってくると、一本道のようなものができて、さまざまな問題が、この道へ繋がっていることがわかるようになります。その道がわかるようになると、問題を解く時に、非常に選択しやすくなったのは間違えありません。 

一問一答の落とし穴と使い方。

一問一答は、非常に取り組みやすく、時間もかからないために、隙間時間や移動時間などに取り組むことは有意義です。そして、何よりもやった感も少しは感じられるようです。短期記憶なら非常に役立ちますが、長期記憶にするには、やはり「点と点でつなげる。」ことは難しいように感じます。

 

これもやり方があると思っています。

「児童虐待の防止等に関する法律では、「児童」を18歳の年の3月末までと定めている」という問題ですが、解説:児童虐待防止法において、児童の定義は「18歳に満たない者」となっています。

これを◯か×で答えてもいいのですが、むしろこの問題から以下のことが推測されます。1つの問題から、どれくらい想像ができるのかが勝負となると思います。

この推察力だったり、想像力、点をつなぐ力が必要です。

私は一問一答の問題は、ロジックツリーのようにそこから思い当たることを書くように勉強をしていました。そして、その1問から、色々な法律や施策など想像できるように勉強をしていました。

 

過去問からの気づき。

この「間違え探し」スパーリングですが、これを何度も繰り返しました。そして、細かな年数、年齢、法律などなど、きちんと覚えることをしました。当時は、ホームページの過去問題をコピペして、蛍光ペンで間違えを探し、正解を書く。そして、暗記できるようにノートにまとめることを繰り返しました。19冊のノートを使いながら必死にやったのを思い出します。漫然と過去問題をしていたときに、何度もやるうちに答えを覚えてしまい、役立たなくなってしまいました。そのときに、過去問を分解することに気づきました。社会福祉士の試験の問題は、5択になっています。そこで、何が一番大切なのか。それは、「きちんと間違えを探すこと」に気づきました。5択の中で、4問は間違えであることは明白なので、正解の解答を見つけることよりも、間違えを的確に探すことが大切だとわかりました。

 

間違えの4つの問題を徹底的に分析をすることから、はじめました。

 

「福祉施設・職員の行為に関する次の記述のうち、その適否を考えるに当たり、憲法13条の人格権やプライバシー権が直接の根拠となるものとして、利用者が信じる宗教の経典の持ち込みを禁止すること。」権利擁護のこの問題。果たしてどこが間違えなのかを探します。憲法13条なのか、プライバシー権なのか、持ち込み禁止なのか、と色々と選択肢がある中で、「直接の根拠は、信教の自由である。」が正解だとわかりました。こうして、この問題については、「直接の根拠」に注目して、信教の自由が根拠であるという考え方を理解していきます。

 

「福祉施設・職員の行為に関する次の記述のうち、その適否を考えるに当たり、憲法13条の人格権やプライバシー権が直接の根拠となるものとして、利用者が拒否する作業を強要すること。」という同じ分野でも、「根拠」は何かが問題となっています。これは「憲法の「意に反する苦役」を強要」が答えです。この細かい事項も徹底的に記憶していきます。

 

例題として、権利擁護の問題を2問出しましたが、過去問をすると、過去3年間分を行うと、2100問程度を覚えることになります。

 

非常に広範囲の出題の社会福祉士試験ですが、地道に「間違え探し」をしていく中で、きちんと知識を記憶し理解することで、徐々に「間違え探し」が上手になっていきます。

 

過去問題を相手に、「間違え探し」をするスパーリングを何度も何度も行ってください。1問解くこと、そして確実に覚えることで、力はみるみるついていくはずです。

本試験。

1問40秒と言われているのを知っていますか?本試験では1選択肢に答える時間はわずか40秒です。なので、いかに早く「間違え」に気づくのかがポイントです。絶対にしてはいけない、その状態ではダメなのは「曖昧さ」です。確実に「間違え」を見つけることが大切です。

 

 もしも、5択の中で1問間違えを見つけることができれば正答率は20%になり、2問なら40%となっていきます。5択から1つの正解を選ぶのではなく、どれが間違えなのかを選んでいくのが試験のこつです。これは日頃から練習しておくことが大切です。過去問などを解くときにには、間違えの箇所にラインを引いて、そして、番号にバツと書いていきます。2つに絞ることができれば、50%に正答率はなってくるのです。

 

問題の解き方は、まずは問題を見てから、間違えをラインしていきます。頭の中で、「正解」を思い浮かべていれば大丈夫です。そして、番号にバツをしていきます。4つバツをつけることができれば、それが正解ということにします。もし3つしかダメなら、それはより怪しい方を◯にしていきます。多くの問題は後半に間違えがあるようです。私は、悩んだときは、後半に怪しいのがある方を◯にしました。

 
社会福祉士試験で大切なことは「正確な暗記」に限ります。問題は曖昧さがたくさん出てくるものです。迷う時間がないので、何度も訓練が必要です。

 
そして、問題ごとに、物語があることも知っておきましょう。正しい選択肢は必ず理屈が通っています。物語があります。そこをつかんで見てください。%MCEPASTEBIN%

最後に。

思うままに書き連ねましたが、色々と思い出すことがあります。しかし、間違えが4問もある問題なのです。正解よりも「間違い」にしっかり目を向けてください。そして、「正解」が何かをしっかりと暗記することが必要です。何か、この記事を読んで質問などがあったらお答えします。合格できることを祈っています。